私立探偵のリディアは、知り合いの同業者ピラースキーに頼まれ宝石捜しの案件を手伝うことになる。だが、調査を始めて間もなく、ピラースキーは何者かに殺されてしまう。消えた宝石と彼の死は、調査の過程で浮かび上がった伝説的なブローチ《シャンハイ・ムーン》の行方と関わりがあるのだろうか? そして、頼もしき相棒ビルはいつニューヨークへ帰ってくる? 私立探偵小説の新たなるスタンダード、シリーズ第九弾。