報復という名の芸術

訳者あとがきより
イスラエルとの和平交渉を進めようとするPLOのアラファト議長を葬り去り、和平交渉の頓挫をもくろむ過激派テロリスト、タリクを阻止すべく立ち向かう、元モサド工作員ガブリエル・アロンの活躍を描いています。
テロリストの仕組んだ事件に妻子が巻き込まれて死亡し、心に深い傷を負って諜報機関を去り、世界屈指の美術修復師として平穏な日々を送っていたガブリエルを、モサド長官アリ・シャムロンが諜報活動に戻るよう要請します。
ガブリエルは過去に作戦活動を共にしたフランス人ファッションモデル、ジャクリーヌ・ドラクロワに協力を求め、彼に想いを寄せるジャクリーヌは次第に深く作戦に関わっていくこととなります。
ガブリエルとタリクが抜きつ抜かれつの熾烈な攻防戦の果てにたどり着いた結末とは……。
いま最も注目を浴びている米ミステリ作家のひとり、ダニエル・シルヴァが放つ、諜報サスペンス・シリーズ長編第一弾。