悪党どものお楽しみ
著作名
悪党どものお楽しみ
著者
パーシヴァル・ワイルド
ジャンル
ユーモアミステリ
星の数
★★★
出版社
国書刊行会
原作出版
1929
備考

賭博師稼業から足を洗い、農夫として質実な生活を送っていたビル・パームリーが、無頼のギャンブル好きでお調子者の友人トニーに担ぎ出されて、あの手この手でカモを料理するいかさま師たちと対決、その知識と経験を生かしてトリックを次々にあばいていく。みすぼらしい雑種犬を使って腕利きいかさま師の裏をかく「ポーカー・ドッグ」、思い通りに目が出るルーレット盤の秘密をさぐる「赤と黒」、伝統あるクラブで毎夜行われる不自然なゲームの裏に隠された真実の物語「両親の問題」、ビルになりすまして有名な賭博師と対決するはめになったトニーの悪戦苦闘を描く爆笑篇「ビギナーズ・ラック」、チェスのいかさま試合にビルが加担する「アカニレの皮」他、豊富なアイデアとユーモアに彩られた全8篇を収録。里程標的短篇集リスト<クイーンの定員>中、最稀覯本としても知られる連作短篇集。


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