シティ・オブ・ボーンズ
著作名
シティ・オブ・ボーンズ
著者
マイクル・コナリー
ジャンル
警察ミステリ
星の数
★★★★
出版社
ハヤカワ文庫
原作出版
2002
備考

ハリウッドの丘陵地帯の奥深くで、人骨らしき遺物が発見される。一匹の犬がそれを咥えてきた時、隠されていた事件が明らかになった。
警察の鑑定の結果、その骨は十二歳くらいの少年のもので、死亡時期は二十年近く前、死因は鈍器による頭部への殴打であることがわかった。
ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュは、殺人事件として捜査にあたるが、手がかりは乏しく、捜査は遅々として進まない。

だが、まもなく現場付近に住む逮捕歴のある小児性愛者の男が捜査線上に浮かび上がる。ボッシュは取調べにあたるが、男の前歴が外部に漏れ、容疑者としてテレビ報道されてしまう。男は無実を訴え、不当な取調べを糾弾する遺書を残し、自殺してしまった。
有力容疑者の死亡という最悪の事態に、警察内部にはボッシュを早期に解雇せよとの不穏な空気が流れ始め、彼は窮地に立たされた。そんな時、ある女性から骨について詳しい情報が入るが……。
哀しき運命に翻弄された骨のため、ボッシュは刑事生命を賭けて事件の真相に迫る。

汚れた“天使の街”で独り正義を貫く、刑事ハリー・ボッシュの生きざまを描いた、シリーズ最新作。


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