奇妙な花嫁
著作名
奇妙な花嫁
著者
R.S.ガードナー
ジャンル
法廷ミステリ
星の数
★★★
出版社
ハヤカワポケミス
原作出版
1935
備考

メースンの事務所を訪れた若い女性は、デラの見たところ結婚したばかりのはずであったが、それを否定して、友人の夫が失踪して七年たつので民法上の死亡推定が成り立つかどうかを知りたがった。見えすいた嘘であった。困っているのが友人ではなく彼女本人であることは明らかである。メースンがそれを指摘すると、女は自尊心を傷つけられたと見えて、核心にふれる話は何ひとつせずに帰ってしまう。

だが彼女が置き忘れたバッグの中には拳銃があり、またデラが五十ドルの礼金をすでに受け取ってしまっていたこともあって、メースンはこの女性に関心を抱く。一方、偶々事務所から出てゆく彼女を見かけたドレイク探偵は、彼女がヘボな探偵の尾行を受けているのに気づいて、メースンに報告する。かくして事件は始まった。


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