図書館の死体
著作名
図書館の死体
著者
ジェフ・アボット
ジャンル
ミステリ
星の数
★★★
出版社
ハヤカワ文庫
原作出版
1994
備考

アルツハイマー病の母親の世話をしようと、ミラボーに帰郷して図書館の館長をしているジョーダン・ポティートは、悪書追放に執念を燃やす狂信的クリスチャンのベータと、図書館で派手に口論した。
ところが翌朝、なんと図書館の中で、バットで撲殺されたベータの死体が発見される。
しかも凶器のバットは、前日ジョーダンが偶然拾って館内に置いておいたものだった。
さっそくジョーダンは、幼なじみのジューンバック保安官から事情聴取されるが、そのときベータの遺体から発見されたという奇妙なメモを見せてもらう。
それは八人の名前にそれぞれ聖書の引用句が記されたリストで、ジョーダン自身と母親の名前もあった。
果してこれは何のリストなのか? どうして自分やアルツハイマーの母親の名前まであるのか?
そしてなによりも、ベータはなぜ、だれに殺されたのか?
いつのまにか殺人の容疑者にされたジョーダンは、身の潔白を証明しようと、独自に犯人捜しを始め、リストにあった人物をつぎつぎと訪ねて行く。
そうこうするうちに、事件は第二の凶行へと発展していくのだった――


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