シャーロック・ホームズ大全
著作名
シャーロック・ホームズの事件簿
著者
アーサー・コナン・ドイル
ジャンル
本格推理
星の数
★★★★★
出版社
各社出版
原作出版
1927
備考

ソア橋
金鉱王ニール・ギブソンの妻マリーアが、ソア橋の上で射殺体となって発見された。容疑者はギブソン邸の住み込みの家庭教師として働いているグレイス・ダンバー嬢で、彼女の衣装ダンスの引き出しから拳銃が見つかったことや、事件当日に現場近くでダンバー嬢を見たという証言から、ダンバーがギブソン夫人を射殺したことは間違いないだろうと考えられていた。
ホームズはギブソンの依頼を受け、事件の調査に当たる。証拠となった拳銃を投げ捨てず、衣装ダンスから出てきたことに不審を抱いたホームズは、橋の欄干にコイン大の傷があるのに気づく。ホームズはダンバー嬢の無実を証明するために調査を続け、あるトリックによってダンバー嬢に無実の罪が着せられようとしたと推理する。そのトリックを解明するために、ワトスンの拳銃を借りて実験を試みるホームズだった。

ショスコム荘
ショスコム荘に住むサー・ロバート・ノーバートンが発狂したと、彼が雇っている調教主任のジョン・メイソンからホームズに依頼がある。
メイソンによると、サー・ロバートはダービーに管理馬のショスコムプリンス号を出走させるが、それが勝たないと借金のかたに屋敷や厩舎を差し押さえられてしまうという。
最近、サー・ロバートの妹で、ショスコム荘の主人でもあるレディ・ビアトリスとのいさかいがあったらしい。レディ・ビアトリスはそれまで兄同様馬好きだったのが、この1週間はまるで馬に興味を示さなくなったという。そして、サー・ロバートは、レディ・ビアトリスがかわいがっていたスパニエル犬を人に譲ったのだ。また、サーロバートは病身の妹のところに毎晩過ごしていたのが、全く訪れなくなってしまったのだ。
さらに、サー・ロバートが夜な夜な納骨堂に出入りしているのが執事に目撃される。納骨堂で見知らぬ男と会い、千年も昔の死体を掘り出しているらしいという。そして、屋敷の炉の中から、黒こげになった人骨が出てきた。
ホームズとワトスンは釣りのためにショスコムを訪れたように装い、レディ・ビアトリスが飼っていたスパニエルを譲り受けた「緑竜亭」を訪れる。翌朝、「緑竜亭」の主人からスパニエルを借り、レディ・ビアトリスが乗っている馬車に向けてスパニエルを放してみた。犬は主人のもとに向かうが、すぐに怒ってレディ・ビアトリスに噛み付いた。レディ・ビアトリスと思われていた人物は別人だったのだ。
その夜、ホームズとワトスンはメイソンを連れて納骨堂に向かい、そこで調査を開始する。そのとき、サー・ロバートが現れ、私の地所で何をしているのかと二人を問いつめる。ホームズは答える代わりに、サー・ロバートに事件の真相を突きつけた。

高名な依頼人
ド・メルヴィル将軍の娘ヴァイオレット・ド・メルヴィルが、ヨーロッパ大陸で女性に対する数々の悪事をはたらいたグルーナー男爵にだまされて婚約してしまう。この婚約を破談にするように、ある高名な依頼人から依頼がある。
グルーナー男爵の過去の悪事を自ら記したノートがあるとホームズは聞き、ホームズはそれを奪い取るために画策するが、ある日二人組の暴漢に襲われて大けがをしてしまう。ホームズは怪我から順調に回復していくが、ワトスンに指示して、怪我が重傷で瀕死の状態であるように見せかける。
グルーナー男爵が金曜日にアメリカに向かうという報道を見て、ホームズはワトスンにグルーナー男爵のコレクションである中国陶器の研究に没頭するようにいう。翌日、ワトスンは中国陶器のコレクターに変装してグルーナー男爵に会い、ホームズはその隙にグルーナー男爵のノートを見つけ出そうとする。

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高名な依頼人
作中では依頼者が誰か明示されていないが、ときの英国国王エドワード7世であったと考えられている。

マザリンの宝石
ソア橋
這う男
サセックスの吸血鬼
三人ガリデブ
高名な依頼人
三破風館(スリー・ゲイブルズ)
白面の兵士
ライオンのたてがみ
隠居絵具師
覆面の下宿人
ショスコム荘


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