たった一本のロウソクをめぐりながら、ファラデーはその種類、製法、燃焼、生成物質を語ることによって、自然との深い交わりを伝えようとする。 ファラデーは貧しい鍛冶屋の子供に生まれたが、苦労して一大科学者になった。 少年少女を愛する彼が、慈父の愛をもって語ったこの講演記録は、その故に読者の胸を打つものである。