――暗闇に金メッキのライターの炎が舞うとき、秘密を知るものが一人また一人消されていく。 死が二人を別つまで、と誓った恋人が実はソ連の裏切り者であった。 だがリタイアした彼がローマで目撃したのは、彼の愛を裏切り、そのために死んだはずの女であった。
彼は戦場に戻った。 しかし、必死に女を追い謎を解き明かそうとする彼に対して米国務省は<救済不能指令>を出した……彼を消せ。 すべては“ハルマゲドンへの招待状”といわれる狂気の協定書にあった。