映画・アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」の原作
あのラストシーンはなかった→びっくり
不幸な生い立ちを持ったトム・リップリーは25歳。ニューヨーク五番街のとある酒場で、2年前からヨーロッパへ行ったまま帰ってこない友人ディックを国へ連れ帰るよう、その父親から頼まれる。
背の高い金髪のディックは大富豪の息子だったことを思い出したトムはイタリアに渡り、ようやくの思いでディックを探し当てる。
アメリカに帰ろうとしないディックを何とかして説得しようと毎日を過ごすが、貧しい生まれのトムにとっては劣等感と挫折感の連続だった。
この屈折した情念がいつしか殺意を生み、ついにトムは地中海を走るヨットの上でディックを殺してしまう。
さらに彼は犯行を隠したうえディックになりすまし、ディックの大金を奪うべく不適な完全犯罪を企む……。
2000/08「リプリー」というタイトルで再度映画化され好評を得る。