マット・スカダー

「ミステリーは眠りを殺す」(「ぼくらはカルチャー探偵団」 1988 角川文庫)より

ローレンス・ブロックの作り出したアル中の私立探偵。五作目の『八百万の死にざま』は84年に訳され、日本に多くのファンが生まれた。四作目の『暗闇にひと突き』も訳されたが五作目には及ばない。ちなみに『八百万の死にざま』は第二回アメリカ私立探偵作家協会のシェイマス賞を受賞し、現在ハリウッドで映画化が進められている。主人公にはジェフ・ブリッジス、ヒロインはジェイミー・リー・カーチスだという。マット・スカダーがアルコール中毒を治すべく、治療の集会へ行き、そこで言う「今日はパスします」は、ハードボイルド・ファンの間で少し流行した。

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