ケイ・スカーペッタ
「女探偵で読む!ミステリ読本」アスペクト(1999)より一部抜粋
- 本名
- ケイ・スカーペッタ
- 年齢
- 56歳
- 身長
- 靴を脱いで160センチそこそこ
- 出身地
- アメリカ・フロリダ州マイアミ
- ヘアスタイル
- シルバーブロンド、ショートカット
- 眼色
- ブルー、仕事の席では眼鏡をかけることも。
- 手
- 「ピアニストの手のようだが、もっと力強い」
- 容姿
- 新聞記者には「人目につく」、「きりっとした顔立ち」などと書かれる。
- ファッション
- サイズは8号。検屍局の中では白衣を着続けている。私服はビジネス向きのスーツを着ることが多いが、姪のルーシーいわく、「ドレッシーなものばかり」、「茶色のものを着ないほうがいい」、「赤が似合う」。自分では「ひらひら、ふわふわしたものは性に合わない」と思っている。靴は「コールハーンだのフェラガモの」靴を愛用。
- 香水
- フェンディ
- アクセサリー
- パールのネックレス
- 性格
- 「すごくまじめで、あまり寛容でない」と他人に思われがち。「自制心が強い」ことは自覚している。「死人をこわいと思ったことは一度もなく」、生きている人間の方が怖いと思っている。サディスティックで邪悪な人々を憎み、また、死刑に対しては複雑な思いを抱いている。
- 職業
- バージニア州検屍局長。FBI捜査支援課のコンサルタントも務めているが、最近姪のルーシーが関わったトラブルに巻き込まれて、現在はほされている。ATF(アルコール、タバコ、火器局)の顧問法医学者でもある。弁護士の資格も持っている。
- 収入
- 年収10万ドル
- 学歴
- セント・マイケル、聖母アカデミーを経て、コーネル大学、ジョンズ・ホプキンズ大医学部、ジョージタウン大のロースクールを卒業。成績はずっとオールA。唯一、ロースクールでは弁護士ニコラス・グールマンの授業でBをもらい、50歳近くまで根に持っていた。
- 住居
- バージニア州リッチモンド市。ウエスト・エンドの新しく開発された高級住宅街の一戸建てに住んでいたが、引っ越した。防犯システム完備で、自分で設計しており、「プライベートの部屋に死を持ち込まず」にすむよう、ガレージからすぐランドリーへ行ける間取りである。ほかに、ヒルトン・ヘッドに別荘を所有。
- 離婚歴
- 1回。トニー・ベネデッティと6年間結婚生活を送った後に離婚。現在独身。
- 同居人
- なし。ひとり暮らし。
- 肉親
- 祖先は北イタリアのヴェローナの出身。
父親=ケイが物心ついたときにはすでに床にふせっていた。彼が病死した後はケイが一家のヒーロー役を務めた。
母親=ケイが結婚しないため、誇りとするスカーペッタ家の血が絶えてしまうことを嘆いている。タバコがやめられず、肺気腫を病んで手術をし、以後も入院を続けている。
妹=ドロシー。児童文学作家として高い評価を得ている。現実の子供には関心がなく、娘のルーシーに愛情を注ぐことはなかった。男狂いで結婚、離婚を繰り返している。ケイとは喧嘩が絶えない。
姪=ルーシー。ドロシーと、ドロシーの前夫であるラテンアメリカ人(故人)との間の娘。コンピュータの天才で、愛情に飢えているせいか、ケイを崇拝している。10歳当時は「ぽっちゃりした」子だったが、7年後、「やせて足が長く、運動選手のような」人目をひく少女に変身。21歳でバージニア大学に通うかたわらFBIの研修を受け、後に捜査官となる。しかし、スキャンダルによって退職を余儀なくされ、現在、ATFに勤務している。
射撃の名手。ヘリコプターの操縦も習い始め、現在、航空機の免許とインストラクターの資格を得ている。レズビアン。一時アル中になりかける。自殺未遂も何回かしており、精神科で治療を受けている。「並外れた才能」ゆえに周囲との軋轢が耐えない。
- 仕事仲間
- ピート・マリーノ=リッチモンド市警警部。髪の毛が薄い、太った白人男性。口は悪いが、有能で気が優しいところもある。ケイと最初は仲が悪かったが、今ではよきパートナー。ケイに恋をしているが、想いを口にしたことはない。しばしば彼女を助けているが、ケイにいわせれば過保護なだけ。16年間に刑事、警部補、警部に昇進している。妻のドリスに逃げられ、ひとり息子とも別居していて、現在ひとり暮らし。
以来、さまざまな女性と付き合うが、長続きしない。放射能などの有毒物質に恐れを抱いているが、タバコはやめない。もうすぐ60歳になる。体に老化が現れ始めている。
ベントン・ウェズリー=元FBI心理分析官。現在はFBIを隠退し、コンサルタントとして異常犯罪の捜査に携わっている。6年ほど前からケイとの不倫関係に。ついに妻のコニーと離婚。ケイとの同棲に踏み切った。しかし、それもつかの間、不慮の死を遂げる。3人の成人した娘がいる。
- 恋人
- ロースクールの同級生で当時の恋人、マーク・ジェームズとよりを戻したこともある。その後、ベントン・ウェズリーと同棲していた。
- 友人
- アビー・ターンブル。新聞記者。16年前の連続婦女暴行事件をきっかけに、ケイと親友となる。
- 同僚
- ローズ=ケイの秘書。「定年をとっくにすぎている」が、相変わらず働いている。整った目鼻立ちの彼女は年齢を感じさせない。動物愛護家。
フィールディング=検屍局副局長。ケイの検屍局長就任直後から雇われている。仕事に情熱を持ってはいないが命令には忠実。ボディビルマニア。
ニールズ・バンダー=指紋係。彼にとって指紋を読み取るほど「楽しいことはない」。「髪の薄い年配の男性」で、白衣は薬品のために紫や黒に染まっている。
マーガレット=検屍局のプログラマー。
ウィンゴ=解剖助手。腕がよく、心優しいゲイ。検屍の際には被害者のために涙を流す。一度大学に戻り、再び検屍局に戻ってきた。2年ほど前、HIV感染者であることが判明する。
- 車
- メルセデス・ベンツのセダン。襲われて事故を起こしたり、検屍官が車内で殺されたりしたため、何度か買い替えている。
- コンピュータ
- 得手ではない。パスワードは母親の飼猫の名前と同じ「シンバット」。
- 料理
- 料理をすることは大好きで、得意なのはイタリア料理。お客を招待したときは、ソースに漬け込んだぶ厚いステーキ肉をグリルしたり、ラザニアを披露したり。でも「生きているものを料理すること」はできない。
- バスタイム
- 「ストレスを解消する効果があるというアロマテラピー用のバスソルト」を入れ、リラックスしながら入ることもある。
- 嗜好
- タバコは「絶対にやめられない」と宣言していたが、47歳頃からは禁煙している。先日「3年くらい」ぶりに1本吸う。コーヒーはブラック。
- 音楽
- クラシックをよく聞く。エルヴィス・プレスリーのファンでもあり、彼の「CDはほとんど持っている」。
- 趣味
- ガーデニング
- 武器
- 昔は38口径ルガーやスミス&ウェッソンを家に置いていたが、最近はグロックの9ミリ口径銃コルトの38口径銃を持ち歩いている。
- バッグ
- 黒い医療バッグをいつも持ち歩いている。中には、ルーシーが「革ジャケットに合う」とクリスマスプレゼントしてくれた黒のラムスキンでできた手帳と、護身用のトウガラシスプレーが付いたキーホルダーが入っている。
- 常備薬
- モトリン(鎮痛解熱剤)とイモディアム(下痢止め)、タムズ(胃薬)、アスピリンをハンドバッグの中にどっさり入れている。
- 宗教
- キリスト教カトリック