ステファニー・プラム
「女探偵で読む!ミステリ読本」アスペクト(1999)より一部抜粋
- 本名
- ステファニー・プラム
- 年齢
- 30歳
- 出身地
- アメリカ・ニュージャーシー州トレントン。軽蔑的に街(バーク)と呼ばれるブルーカラー層で生まれ育つ。正確には市の東端。
- 身長
- 170センチ
- 体重
- 56キロ。ダイエットを必要としている。が、母親いわく、「レールみたいに細い」。
- バストサイズ
- 90B。自分の胸に関しては、そこそこのものだが、身長が高いことを考慮すれば、すごいとはいいがたいと思っている。
- ヘアスタイル
- 肩までの長さの茶色のくせ毛。
- 眼色
- 青い眼
- 肌色
- 白い肌
- メイク
- 暗闇で光るチェリーレッドの口紅を愛用。
- ファッション
- 女らしい気分に浸りたい時は、白のTシャツの上にゆったりとした長袖ハイネックにワンピースを着て、さらにワンサイズ大きめのゆるく編んだ毛糸のカーディガンを着込み、くるぶし丈の茶色のひもブーツをはく。だが異性の受けは悪い。
仕事時、夜間の潜入等には、ともに黒のジーンズと長袖のタートルネックのシャツを着て濃紺の防弾チョッキをつけ、赤のプロケッズのスニーカーをはく。その際髪はポニーテールに結び、濃紺の野球帽にたくし込む。ヒップホルダーに手錠と拳銃を収めベルトの後ろに催涙スプレーを押し込んでおく。昼間の聞き込み等には、リーバイス・ジーンズとフランネルのシャツ。いつも持ち歩くショルダーバッグには手錠、懐中電灯、催涙ガス、スタンガン、ヘアスプレー、ヘアブラシ、財布、スポーツ用ウォークマン、アーミーナイフ、ポケットベル、ティッシュ、爪やすり、口紅がごちゃごちゃに入っている。
- 性格
- 自分の体に危害がおよぶことには並み外れて臆病だが、意気地なしだとは思っていない。好奇心旺盛でコントロールが効かない行動派。憤慨すると「怒り狂ったつむじ風モード」になる。「スーツにハイヒールできめ、バウンティ・ハンターの道具一式を持っているとイカした気分になる」ところから、カタチから入るタイプのようだ。30歳になっても初めてのセックス相手が気になる可愛い面も。
- 職業
- 元安売り用ランジェリーバイヤー、現在バウンティ・ハンター。正式には逃亡者逮捕請負人。(軽重を問わず犯罪者は裁判が始まるまでの自由を得るため保釈金を払うのだが、それが工面できないものは保釈保障会社から借りる。保釈金は彼らが裁判に出頭した時点で戻されるので、いわば身の代金という性格のものなのだが、中には保釈中に逃亡し踏み倒すものもいる。出廷しなければ貸した金は戻ってこないため、保釈保障会社は人を雇ってこの逃亡者を捜し出す。それを西部時代ゆかりの呼び名で俗にバウンティ・ハンターと呼ぶ)
- 報酬
- 保釈金額の10パーセント。
- 住居
- トレント市内にある年代物で暗赤色の煉瓦造りのアパート。18世帯が均等に3つの階に振り分けられており、ステファニーの部屋は2階の215号室。バスルームは古めかしく付属設備は辛子色、キッチンの設備は水道とガスコンロのみ。いいところは頑丈であること。洗濯室はなく、近くのコインランドリー「スーパー・サッズ」を利用している。
- 離婚歴
- メイザおばちゃんいわく、「馬の尻(ケツ)な夫と離婚。バツイチ。独身。
- 肉親
- 父母はハンガリー系のイタリア人同士。
父親=フランク。郵便局に30年間勤めた後、パートでタクシー運転手をしている。偏屈者。食事にうるさい。腎臓結石を患っている。
母親=エレン。絶えず娘にお節介を焼く。娘が学校の先生といった真っ当な仕事に就き、早く結婚することを願っている。娘の男友達をすぐに夕食に招きたがる。
祖母=メイザ。若い頃は美人だったが、寄る年波のせいでたるんだ皮膚と棒みたいな老婆になっている。今でも気持ちは若く、ステファニーと同じ格好をしたがる。
- ペット
- ハムスターのレックス。寝るときはスープ缶の中で。
- 実家
- バーク深部にある間口の狭い、こぢんまりとした2階建て。
- 恋人
- ジョーゼフ・モレリ=トレントン警察署・殺人課警察官。通称ジョー。ステファニーとは幼なじみ。
- 異性関係
- 16歳でジョー・モレリと初体験。異性関係は少ない方。
- 相棒
- レンジャー・マニョーソ=一流バウンティ・ハンター。キューバ系アメリカ人の2世で、特殊部隊出身。ダグラス大学卒。
- 武器
- スミス&ウェッソンの5発入りリボルバー、60A38スペシャル・モデル(38口径)。ステンレス製のフレームに彫刻入りの木製グリップが付属。値段は400ドル。普段はキッチン・カウンターの上にあるブラウンベアのクッキー缶の中に保管している。
- 趣味
- 映画『ゴースト・バスターズ』。見るといつでも元気をわかせてくれる。電子レンジ用ポップコーン、キットカット、インスタントのマシュマロ入りホットチョコレート等をつまみながら観るのが至福の時間である。
- 愛車
- ノヴァ、ジープ・ラングラーといった変遷の後、1953年もののビュイック。パウダーブルーの車体に屋根は輝く白、タイヤはトラクターにぴったりというほどに大きく、きらきら反射するクロムの窓ガラス。母が親戚のサンダーおじさんから譲り受けた車をもらった。気に入ってはいないが、張り込みには格好の車。
- 食生活
- 朝食はシュガーコーンフレークスを食べ、マルチビタミンを1錠飲む。料理はせず、冷蔵庫の中はマヨネーズなどの調味料のビン、ビール程度。いつも夜の間に妖精が訪れて、魔法で冷蔵庫をいっぱいにしてくれないかと願っている。結構ひんぱんに両親のいる実家へ、食事をともにしに行く。
- 影響を受けた人物
- ワンダーウーマン。子供時代、ピーターパンに入れ込みかけた矢先にワンダーウーマンを知り、どでかいバストとその強さに大きなショックを受ける。最近再びワンダーウーマン熱が再燃している。
- 行きつけの美容院
- 幼い頃によく前髪をカットしてもらった、クララ美容院。最近では時々爪の手入れをしてもらう。ヘアケアはもっぱらアレクサンダーの美容室を利用。
- 敵
- ジョイス・バーンハート=小学校2年生の時にステファニーのイスに水を撒き、おしっこを漏らしたとみなに触れ回った。その20年後、ステファニーの夫との情事を現行犯で目撃される。因縁の尽きない相手。会えば互いに皮肉の応酬に終始する関係。
- 雇い主
- ヴィンセント・プライス。通称ヴィニー。保釈保険会社経営者。ステファニーのいとこ。バイ・セクシャル。家族は「街でただひとり、ヴィニーが変態性欲に耽溺していることを知らない」妻のリシェール。