ニューハンプシャーのある小さな田舎町には、変わった建物がある。その名も「パズル博物館」。世界中の貴重なパズルを集めた博物館だ。そこの館長を務めるアヴォンデール教授はもちろんパズルおたく。人の話の途中でも数独を始めてしまようようなパズル中毒である。ワシントンで政府のシンクタンクの研究者としてつとめる若き数学者ケイト・マクドナルドは幼くして母を亡くしたが、やりきれないさびしさを埋めてくれたのが、教授とパズルだった。ケイトは教授から「脅迫を受けている」という知らせを受けて、急遽帰郷する。しかし、教授との再会もつかの間、彼女は教授の死体を発見するはめに……。そして教授の手には、ダイイングメッセージとして血まみれの数独が残されていた! ケイトは教授の仇をとろうと、勝手に捜査を始めるのだが……。数独は犯人を教えてくれるのか? 世界初、数独を使ったコージー・ミステリー