イスラムの米本土テロ計画を描くスパイ小説。
アルカイダに潜入したただ一人のCIA工作員ジョン・ウェルズは、指令によりアメリカに潜入帰国する。
何か大きなテロ作戦が進んでいるようだが、詳細はつかめない。
しかし、同時多発テロを警告してこなかったことから、ダブルスパイ容疑をかけられてしまう。
からくも脱走したウェルズは、自らの矜恃を賭けて、たったひとりでテロ阻止に奮闘する……。
著者はニューヨークタイムズ紙記者で、本書がはじめてのミステリ作品だが、みごと2007年度のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀処女長編賞を受賞した。