別れの時は近づいていた―― 罪を犯し、服役していたロレンゾは、出所後、動物虐待監視官の職に就く。 そこで安楽死直前の犬、ジャスミンに出会った。 人間のような愛らしい表情をみせるこの犬に触れ、ロレンゾも人間らしさを取り戻していく。 が、彼を親身に世話してくれた仮釈放監察官がギャングに撃たれ、事態は急変する。 怒りに駆られたロレンゾは復讐を誓う―― 男は犬を救い、犬は男を救った。しかし待っていたのは……。