ひとりで入った者は必ず死ぬ。 不気味な伝説の部屋の扉が、六十年ぶりに開かれた。 だが、謎を解こうとする者たちを嘲笑うかのように、いままた新たな犠牲者が。 しかも、現場は完全な密室。 そして、容疑者たちには完全なアリバイがあったのだ。 立ち会ったH・M卿さえも気づかなかったトリックとは? 不可能犯罪の巨匠が残した数多くの作品の中でも、常に上位に数えられる名作。