オールド・カントリーの殺人
著作名
オールド・カントリーの殺人
著者
エリック・ライト
ジャンル
警察ミステリ
星の数
★★★★
出版社
ハヤカワ文庫
原作出版
1985
備考

休暇旅行でイギリスを訪れたソールター警部夫妻は、自動車事故の為にトークスベリ・マレットの町に逗留することになった。警察で教えられたホテル<ブームウッド>で寛いでいたソールターだったが、ホテルの主人が殺害された。地元警察の要請もあり、ソールターは調査に協力するが……。

事件は当初、ホテルの女主人の犯行だと考えられていたのが、ソールターの意見から彼女の弟が容疑者にされる。しかし、殺された男の過去が謎に包まれていること、最近届いた絵はがきを見てから男の様子が変わったこと等に興味を引かれるソールター。しかし、切れ者のハミルトン警視が事件の担当になり、ソールターは事件から手を引くことになるのだが、手掛かりを求めてイタリアまで行ってしまうのだから、根っからの刑事魂とでも言うべきなのかもしれない。

ソールターは夫人の協力を得て、不慣れな外国での調査を続行し、次第に真相に近づいて行く。ところが、相手のハミルトン警視も負けてはいない。ソールターにすっかり手の内を見せてしまわずに、自分はきっちりと仕事を進めている為に、虚々実々の駆け引きが繰り広げられる。


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