珈琲相場師
著作名
珈琲相場師
著者
デイヴィット・リス
ジャンル
ミステリ
星の数
★★★
出版社
ハヤカワ文庫
原作出版
2003
備考

1659年、商業の中心として繁栄するアムステルダム。相場師のミゲルは砂糖の取引で大損し、弟の家に居候する羽目に陥っていた。ある日、彼は裕福な未亡人から新しい商品、コーヒーを紹介される。流行の兆しのあるコーヒーは多くの効用があり、彼はそれで大儲けする計画を立てる。だが、次々と妨害が。熾烈な駆け引き、そして取引所での息詰まる決戦。

へールトロイドがミゲルに珈琲の説明をしたときの言葉「コーヒーはね、ワインやビールと違う。あっちは酔っ払って浮かれたいとか、喉の渇きをとめたいとか、味がすばらしいとかいう理由で飲むもの。こっちは飲むともっと喉が渇くだけ、浮かれた気分にはならないし、味は、正直に言いましょう、おもしろいけれどおいしくはない。コーヒーはなにか……なにかもっとずっと重要なものなのよ」

アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作『紙の迷宮』に続く歴史ミステリの傑作


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