サンセット・ヒート
著作名
サンセット・ヒート
著者
ジョー・R.ランスデール
ジャンル
ハードボイルド
星の数
★★★★★
出版社
早川書房
原作出版
2004
備考

大恐慌に見舞われた1930年代、テキサス東部の製剤所のある小さな町キャンプ・ラプチャー。大竜巻が襲ったある日、入日のような赤毛のサンセット・ジョーンズは、治安官をつとめる夫ピートの暴力に堪えきれず、彼を射殺した。町に衝撃が走るが、彼女は正当防衛を主張した。やがて新たな治安官を決める集会が開かれ、ピートの母で町の有力者マリリンの強力な推薦で、サンセットは治安官に就任する。

ピートの業務日誌を読み始めたサンセットは、ひとつの事件に注意を引かれた。それは、ある黒人の畑から甕に入った胎児の死体が見つかったというものだった。そして重大な知らせが入った。胎児が埋められていた畑から、今度は女性の死体が発見されたのだ。その女性は腹部を大きく切り裂かれていた。彼女は妊娠していた形跡があり、先に発見された胎児は彼女の子どもらしいことが判明する。サンセットは殺人の容疑が自分にもかけられる中、二人の助手とともに調査を続けるが、件の黒人の畑をめぐる邪悪な陰謀が浮かび上がってくる。その陰謀はサンセットの運命を大きく変えるものになるが……。


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