サイレント・ゲーム サイレント・ゲーム
著作名
サイレント・ゲーム
著者
リチャード・ノース・パタースン
ジャンル
法廷ミステリ
星の数
★★★
出版社
新潮社
原作出版
1996
備考

辣腕弁護士トニーのもとに持ち込まれた依頼は、高校時代の親友でスポーツ競技のライバルでもあったサムの弁護だった。いまやレイクシティ高校の教頭となっているサムは、教え子の女子高生マーシーと関係を持ったあげく、殺害した疑いをかけられていたのだ。トニーの脳裏に甦ったのは、彼自身が28年前に恋人アリスンを殺したとして無実の罪を着せられ、苦悩した悪夢のような日々。苦い思いを噛みしめつつ、故郷の町に舞い戻ったトニーは、絶対不利な裁判を水際立った弁護で強引に評決不能へと持ち込もうとする。だが、裁判が進行するにつれ、バンドラの匣のように封印された彼自身の悪夢が、事件に重くのしかかってくるのだった。すべての真相を知りながら沈黙をつらぬく殺人者の正体とは? かくして、真実をめぐって静かなるゲームが繰り広げられることになった――。

法廷サスペンスの鬼才が心血を注いだ、追憶と懊悩の人間ドラマ。


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