本書を開けると早々ケープ・コッド周辺の地図が出てくる。ケープ・コッドはボストンの北にあるアメリカの代表的な避暑地のひとつ。物語は口腔外科医のドク・アダムズがケープ・コッドの“力こぶ”にあたる場所で、浅瀬に座礁している船を目撃することから始まる。ドクが調べにやらせたダイバーが謎の水死を遂げ、船そのものにいわくありと踏んで独力、調査を開始。その船が謎の実業家が所有する考古学調査船とわかるが、同時にドクに対する脅迫めいた事件が次々と起きる。