著作名
土曜を逃げろ
著者
チャールズ・ウィリアムズ
ジャンル
ミステリ
星の数
★★★
出版社
文春文庫
原作出版
1962
備考

ウォレンにとっては、最悪の金曜日だった。朝の鴨撃ちでは一羽も獲物がなかった。それからオフィスに出ると旅行中の妻から電話で、滞在予定をもう二日延ばすという。次は保安官から、狩猟仲間のロバーツが今朝、猟場で銃の暴発で死んだのだ。

帰ろうとするとまた、保安官から電話が入り、ロバーツの死は他殺だというのだ。帰宅すると知らない女から電話が、「ロバーツ一人殺したって無駄よ。奥さんの相手は他にもいるんですからね」ウォレンは一笑に付したが、疑惑が忍び寄るのはどうしようもなかった。調べてみると妻は六千ドルの金を何かに使っていた。しかもホテルには妻はいなかった。

それから、ふたたび保安官からお呼びがかかった。匿名電話でウォレンが犯人だと密告があったのだ。怒って家に帰った彼を待っていたのは妻の死体だった。


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