- 著作名
- グリーン家殺人事件
- 著者
- S.S.ヴァン・ダイン
- ジャンル
- 本格推理
- 星の数
- ★★★
- 出版社
- 各社より出版
- 原作出版
- 1928
- 備考
-
ニューヨークの旧家グリーン家で家族が一人、また一人と殺されてゆく。
長女のジュリア、長男のチェスタ……動機のある人はたくさんいる。
グリーン家は変わりものの集まりで、何かにつけて争ったり、いがみ合ったり、家庭じゃなく、仇敵の集まりのようだった。
そのうえ、亡父のトバヤスの遺言で、グリーン屋敷は彼の死後二十五年間はそのまま保存され、家族一同がそこに住まわなければならない。
家を出れば遺産をもらえなくなる定めである。
この遺言は、憎しみあう家族を同じ檻にとじこめたも同然であった。
てんでに相手の喉っ首をねらいあっているのだ。
青年貴族ファイロ・ヴァンスはこの戦慄すべき犯罪の謎を追うが、憎悪にみちた旧家の中で、惨劇は続出する……。