- 著作名
- 緊急の場合は
- 著者
- マイクル・クライトン
- ジャンル
- ミステリ
- 星の数
- ★★★
- 出版社
- ハヤカワ文庫
- 原作出版
- 1968
- 備考
-
病理医のジョン・ベリーのもとへ妻から電話がかかってきた。
友人の中国人の産婦人科医アーサー・リーが違法の中絶手術をした疑いで逮捕されたのだ。
深夜、ボストン市の緊急病棟にかつぎ込まれ、出血多量で死んだ心臓外科医の大ものの娘が、死ぬ間際にリーの名前を母親に告げたのである。
リーが違法の中絶手術を手がけているのは事実であるが、それは医者の良心にのっとったものであった。
しかしこの事件にかぎってリーは身に覚えがない。
ジョンはリーの言葉を信じた。
彼の潔白を証明するために、ジョンは事件の調査に乗りだす。
病理学、解剖学、臨床医学……医学を自分の武器とし、友情という鎧を身にまといながら……。