ボーン・コレクター ボーン・コレクター
著作名
ボーン・コレクター
著者
ジェフリー・ディーヴァー
ジャンル
ミステリ
星の数
★★★
出版社
文藝春秋
原作出版
1997
備考

暑い暑い真夏のニューヨークを舞台にした本書の主人公は、元ニューヨーク市警の科学捜査本部長、かつて“世界最高の犯罪学者”と呼ばれたリンカーン・ライム。数年前に捜査中の事故で四肢麻痺の体となり、40歳のいま、自力で動かせるのは首から上と左手の薬指だけという、正真正銘の“安楽椅子探偵”だ。

人づきあいを断ち、自らの生をも絶とうとしていたライムに、犯罪捜査に対するかつての情熱を取り戻させたのは、連続殺人鬼ボーン・コレクターだった。ボーン・コレクターは、被害者の周囲に、次の犯罪現場と時刻、殺害手口を示す手がかり――アスベストの繊維の塊と数字が書かれた紙片など、奇妙な取り合わせの――を残しながら次々と犯行を重ねていく。

この犯人からのメッセージを的確に理解し、殺される前に次の被害者を救い出すことができるのは、科学捜査と犯罪心理に精通したリンカーン・ライムただ一人だった。ニューヨーク市警から捜査の指揮を執るよう異例の要請を受けたライムのベッドを包囲するように、まもなく殺人課刑事や鑑識技術者が顔をそろえ、鑑識研究室がそっくり越してきたかのようにさまざまな化学分析機器が次々と運びこまれてくる。

こうして、ライムの寝室を捜査本部に、世界最高の科学捜査官とニューヨーク犯罪史上最悪の殺人鬼の知恵比べが始まった。

数時間おきに新たな被害者を監禁するボーン・コレクター。限られた時間の中でメッセージを解読し、次の被害者を救わねばならないリンカーン・ライム。驚愕の結末まで、息をもつかせぬジェットコースター・サスペンスが展開する。


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