警察を辞めて古書店を営むクリフは、元同僚の依頼に愕然とした。 存在するはずのない、エドガー・アラン・ポー作『大鴉』の1969年限定版を盗んで逃亡中の女を連れ戻してくれ というのだ。 その本は限定版専門の出版社の特装本で、見つかれば莫大な価値がある。 興味を惹かれ、事件を調べ始めたクリフの前に、やがて過去の連続殺人の影が……。 ミステリ界の話題を独占した『死の蔵書』に続き、あらゆる本好きをうならせる傑作。