かつてレジスタンスの英雄だった老富豪ギョームが、北フランスの領主館に親族を呼び寄せた矢先に事故死した。
城砦僧院モン・サン・ミッシェルの近くの海岸で潮に巻かれたのだ。
葬儀が執り行われ、遺言状が発表されるが、その直後、館の地下室から白骨死体が発見される。
偶然フランスを訪れていた人類学教授ギデオン・オリヴァーは、骨の鑑定を依頼されて館へと赴く。
骨は4,50年前のもので、ばらばらに切断されており、殺人の被害者のものである可能性が強かった。
しかし、いったい誰の骨なのか?
しかも折りも折、館ではギョームの親族の一人が毒殺される……。