ゴールデン・キール
著作名
ゴールデン・キール
著者
デズモンド・バグリイ
ジャンル
冒険小説
星の数
★★★
出版社
ハヤカワ文庫
原作出版
1963
備考

ピーター・ハローランは、ケープタウンのヨットクラブで知り合った老人の工場でヨットの設計者として成功をおさめる。
彼は共同経営者となり、老人の引退後、小型ヨットの製作でヒットを飛ばす。
ジェーんという妻を得、幸せいっぱいのある日、妻が、缶の中の新聞の切抜きを見つける。
それは、ケープタウンに来たばかりのころ、知り合ったウォーカーという男から聞いた話を裏付けるものだった。

ウォーカーが酒に酔って漏らした話は、彼は戦時中、カーツという男とドイツ軍から財宝を奪い、廃坑の中に隠したという。
財宝はいまだにそこにあるはずだというのだ。ハローランは半信半疑だったが、ある新聞記事でウォーカーの話と符合する事実が報じられているのを目にし、事実だと確信する。
だが、それだけのことだった。
場所も知れぬイタリアの山中から見咎められずに何トンもの財宝を持ち出せるわけがない。


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