麻薬ルートのすっぱ抜きのためにとある海岸で張りこんでいたフレッチに、一人の男が奇妙な申し出を持ちかけてきた。
自分を殺してほしい、その報酬として2万ドルを用意しているという。
癌のために医師から死の宣告を受けたという彼は、死を目前に醜態をさらすより一瞬の死を選びたいのだ、と語った。
男に興味を持ったフレッチは、その依頼を承知する。
ところが調べてみると、男が病魔に冒されているというのは嘘であった。
一方、捜査中の麻薬ルートの解明のほうも新たな展開を見せ始め、かくて我らがフレッチの八面六臂の活躍が開始される。