強盗に撃たれて重傷を負ったマイアミ・ビーチ警察のヴィンセント・モーラ警部は、プエルト・リコで療養中に、夜の女のアイリス・ルイスと親しくなった。
が、アイリスは警部の反対を押し切ってアトランティック・シティのホテルのホステスになると言って去って行った。
それから2週間後、アイリスは、高層コンドミニアムの最上階から18階下の路上に転落して奇怪な死を遂げてしまう。
アトランティック・シティに向かったヴィンセント警部の背後にやがて、陰険で執念深い異常犯罪者の死の魔手が迫ってくる。
麻薬とギャンブルに支配される“虚飾の都市”に生きる男と女の肖像を見事に浮き彫りにしたレナードの代表作。