透明人間の告白
著作名
透明人間の告白
著者
H・F・セイント
ジャンル
ミステリ
星の数
★★★
出版社
新潮文庫
原作出版
1988
備考

彼はニック・ハロウェイ、ウォール街の証券アナリストだ。
そして、あのいまわしい事件は、ニューヨーク・タイムズ経済部の女流記者アン・エプスタインと、プリンストン郊外にあるマイクロ・マグネティックス社を訪問したときに起こった。
この会社は、核エネルギーの利用で世界を放射能汚染させようとしているという理由で、過激派学生のデモの標的になっていた。
その日、デモの最中に起こった爆発と火災事故の中で、彼は何と透明人間になってしまったのだ。
スパイとして利用しようとする情報機関に追われながら、彼は未知のジャングルと化したニューヨークでいかに生き延びていくか。
ごく普通の人間が破天荒な難問を創意と工夫で乗り切っていくサバイバルの面白さ。
透明人間がメシを食えばどう見えるか、セックスは?といったディテールのリアルな描写が読みどころ。


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