NATOの演習に参加していたA-10F戦闘機が、ミグ25によって東ドイツ領内に不時着させられた。 A-10Fには、パイロットと機が一体化して飛べる装置“ブラックボックス”が搭載されている。 ポッダム駐在アメリカ軍事連絡部〈奪還チーム)の一員となったマックス・モス軍曹は、その装置と乗員を救うため、高度にチューンナップされたフォードに乗って出動した。 東ドイツ人民警察のBMWとソ連の武装ヘリの追撃を受けて、モスがひたすら車を駆る後半のカー・アクションは圧巻。 手に汗握る冒険小説の傑作。