赤ちゃんはプロフェッショナル
著作名
赤ちゃんはプロフェッショナル
著者
レニー・エアース
ジャンル
誘拐ミステリ
星の数
★★★★
出版社
ハヤカワ文庫
原作出版
1977
備考

ギャングのボスのユースフ・リファイ。あいつの赤ん坊を誘拐して、身代金をせしめとろう!
過去に三度も煮え湯を飲まされた腐れ縁の相棒、モーランドがまたまた話を持ちかけた時、ハリーの災難は始まった。
今度は成功間違いなしだ! なだめすかされ、おどかされ、いやいや手を貸すはめになるが……。
彼ら二人とダンサーあがりの美女、頭の弱いガードマンの四人組が企てた奇想天外な誘拐計画とは?
身代わりの赤ん坊を用意して、めざす富豪の赤ん坊とすりかえる、という方式の誘拐を考え出した。

このため一週間二百ドルで赤ん坊を借りてきた。
この赤ん坊が五人目の主要人物。この赤ん坊がすこぶるグー。
いつもニコニコ上機嫌だし、食べ物はなんでも食べてくれる。
いうなれば赤ちゃんのプロフェッショナル。計画は図にあたり、身代金25万ドルを要求する段にまでにこぎつける。

ところがさらってきた赤ん坊が、まことにオソマツ。ひいひい泣くし、ひっきりなしに病気する。
これでは相手の方が得なんではないか、と考えたら、案の定……。

「わたしの赤ん坊というのは、ご承知のとおり、アルベルトとは似ても似つかぬ、手がかかるばかりの可愛くない子だ。そこでどうだろう、わたしの子とアルベルトを交換したままでいるというのは。もちろん身代金を払う意志はない」……。
風光明媚なローマの街を舞台に描く、軽妙洒脱なクライム・コメディ!


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